)” の例文
だんだんにふのつやがなくなり、のちには、あばら骨がかぞえられるほどやせて来て、食べものもろくに食べなくなり、店先へ出て来ても、ただ一日じゅう、しき石の上にごろりとなったきりで
やどなし犬 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
物の表面だけをみて、その裏にかくれている、ほんとうのすがたを見ないことを、「相の見」と申しますが、それはいまだ、真に「まなこ」の「まなこ」たる所以ゆえんを知らざるものといわねばなりません。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)