“上皮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわかわ73.3%
うはかは6.7%
うわがわ6.7%
うわべ6.7%
じようひ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
食堂には朝餉あさげのときの卓巾クーヴェールがかけたままになっていて、茶碗の底には飲み残した少量の牛乳入り珈琲に真珠母しんじゅも色の上皮うわかわが張っていた。
老嬢と猫 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
青い空の静まり返つた、上皮うはかはに、白い薄雲うすぐも刷毛先はけさきで掻き払つたあとの様に、筋違すぢかひに長く浮いてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そのうち馬車が家を離れて広い原へ出た。原だから無論も草も見えないのは当然だが、遠く眺めると、季節だけに青いものが際限のない地の上皮うわがわに、幾色かの影になって、一面に吹き出している。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
氏は都会っ子的な上皮うわべの強がりは大分ありますがなかなか憶病おくびょうでも気弱きよわでもあります。
火口かこう上皮じようひ一兩日いちりようじつあひだのぞかれると、噴火現象ふんかげんしようさら高調こうちようしてて、つひ鎔岩ようがん流出りゆうしゆつせしめる程度ていどたつする。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)