上皮うわがわ)” の例文
そのうち馬車が家を離れて広い原へ出た。原だから無論も草も見えないのは当然だが、遠く眺めると、季節だけに青いものが際限のない地の上皮うわがわに、幾色かの影になって、一面に吹き出している。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)