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被
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ひ
ふりがな文庫
“
被
(
ひ
)” の例文
食
(
くら
)
うときには
箸
(
はし
)
を投じ、
臥
(
ふ
)
したるときには
被
(
ひ
)
を
蹴
(
け
)
て
起
(
た
)
ち、
径
(
ただ
)
ちに
往
(
ゆ
)
いて診したのは、少時の
苦
(
にが
)
き経験を忘れなかったためだそうである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
誰
(
だれ
)
があんな自我の無い手合いと一しょになるものか、自分にはあんな
中途半端
(
ちゅうとはんぱ
)
な交際振りは出来ない。
征服
(
せいふく
)
か
被
(
ひ
)
征服かだ。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
老宰相は夫人が
掴
(
つか
)
まえられたことを見届けると床の板を剥いだ。床の下には
被
(
ひ
)
に包んだ悪僧の死骸があった。被には
生生
(
なまなま
)
しい血の斑点があった。
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
夫人は輕げなる
寢衣
(
ねまき
)
を着て、素絹の
長椅
(
ソフア
)
の上に横はりたりしが、我が入るを見て半ば身を起し、
左手
(
ゆんで
)
もて
被
(
ひ
)
を身に纏ひ、右手を我にさし伸べたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
これを
粥
(
かゆ
)
としまた
鰹節
(
かつぶし
)
を
煮出
(
にだ
)
して
用
(
もちう
)
れば大に
裨益
(
ひえき
)
あればとて、
即時
(
そくじ
)
、
价
(
しもべ
)
を
馳
(
は
)
せて
贈
(
おく
)
られたるなど、余は
感泣
(
かんきゅう
)
措
(
お
)
くこと
能
(
あた
)
わず、
涕涙
(
ているい
)
しばしば
被
(
ひ
)
を
沾
(
うるお
)
したり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
▼ もっと見る
貴君
(
あなた
)
に殺された
和尚
(
おしょう
)
の死骸を、
被
(
ひ
)
に包んで床の下にかくしてありますから、それを引出してからやってください
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
“被”を含む語句
被仰
頬被
引被
被衣
被布
上被
被居
法被
被入
被物
頭被
被来
被下
蔽被
面被
外被
押被
被遊
打被
被存候
...