“裨益”の読み方と例文
読み方割合
ひえき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翰は平生手紙をかくにも、むずかしい漢文を用いて、同輩を困らせては喜んでいたが、それは他日おおいにわたしを裨益ひえきする所となった。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ゆえに筆者はにんじゅつの真なる発祥と、その流祖の煙滅えんめつひんせる事跡を記し、もって世道人心に裨益ひえきするところあらんと決心したのである。
ゆえに、これを講述するは、哲学ならびに心理学研究に志ある者に、裨益ひえきするところあるは明らかなり。これ、余が妖怪学の講義を始むるゆえんなり。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)