“面被”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めんかぶ28.6%
ヴェイル28.6%
おもておおい14.3%
めんかぶり14.3%
ヴエール14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さあ、こうなると、長し短し、面被めんかぶりでござるに因って、がんあかるいが、つら真暗まっくら、とんと夢の中に節穴をのぞく——まず塩梅あんばい
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ただ、陽光と熱風とが一時的な厚い面被ヴェイルを一寸お前の意識の上にかぶせてゐるだけだ。お前は今、輝く海と空とを眺めてゐると思つてゐる。
そのころの女はきぬかずきと云う面被おもておおいをつける例であったが、それをぬがせて、諸人に顔を見せた。二十七、八ばかりのほそやかな身体からだつき、かみなども美しいよい女であった。
女強盗 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
此二人の面被ヴエールが剥がされた時、二人の女が十字架の上で叫び声を挙げ、そしてその一人は其場に気絶をした儘息を引き取つた。それは君香であつた。