面被めんかぶ)” の例文
さあ、こうなると、長し短し、面被めんかぶりでござるに因って、がんあかるいが、つら真暗まっくら、とんと夢の中に節穴をのぞく——まず塩梅あんばい
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
などと、お面被めんかぶりに塗つた小女が、一視同仁のあいきやうを振りまきます。
そうそうそう、またこれは面被めんかぶりじゃ。どうもならん、我ながら慌てて不可いかん。成程、それはまだ一言も口を利かずに、貴辺あなたの膝に抱かれていたて。何をこう先走るぞ。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)