“ヴェイル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
面紗40.0%
面被40.0%
薄被20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
トタン屋根を撲(う)つ音。やつでの葉を弾く音。枯草に消える音。やがてサアーというそれが世間に降っている音がきこえ出す。と、白い冬の面紗(ヴェイル)を破って近くの邸からは鶴の啼き声が起こった。
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
ただ、陽光と熱風とが一時的な厚い面被(ヴェイル)をちょっとお前の意識の上にかぶせているだけだ。お前は今、輝く海と空とを眺めていると思っている。
文字の無かった昔(むかし)、ピル・ナピシュチムの洪水(こうずい)以前には、歓(よろこ)びも智慧(ちえ)もみんな直接に人間の中にはいって来た。今は、文字の薄被(ヴェイル)をかぶった歓びの影と智慧の影としか、我々は知らない。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)