“おもぎぬ”の漢字の書き方と例文
語句割合
面紗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしてかの柳河のただ外面うはべに取すまして廢れた面紗おもぎぬのかげにみだらな秘密をかくしてゐるのに比ぶれば、凡てがあらはで、元氣で、またはなやかである。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
午前三時と云ふのに東の空はもう赤紫を染めて、船から倫敦行ロンドンゆきの汽車に乗移る旅客りよかく昨夜ゆうべろくろく眠らなかつた顔があらはに見える。自分は白い面紗おもぎぬを取出して顔をおほうた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)