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面紗
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おもぎぬ
ふりがな文庫
“
面紗
(
おもぎぬ
)” の例文
日本服の上に花の附いた帽を
被
(
き
)
て
面紗
(
おもぎぬ
)
を
掩
(
おほ
)
ふた晶子の異様な姿に
路路
(
みちみち
)
人だかりがする、
西班女
(
エスパニヨル
)
だなどと評して居る者もある。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
さうしてかの柳河のただ
外面
(
うはべ
)
に取すまして廃れた
面紗
(
おもぎぬ
)
のかげに淫らな秘密を匿してゐるのに比ぶれば、凡てが
露
(
あらは
)
で、元気で、また華やかである。
水郷柳河
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
壻この約を婦に聞きて、婦の衣裳を纏ひ、婦の
面紗
(
おもぎぬ
)
を被りて出でぬ。好くこそ來つれと引き寄せ給ふ殿の胸には、
匕首
(
あひくち
)
の刃深く刺されぬ。これは昔がたりなり。われも此の如き貴人を知りたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
さうしてかの柳河のただ
外面
(
うはべ
)
に取すまして廢れた
面紗
(
おもぎぬ
)
のかげに
淫
(
みだ
)
らな秘密を
匿
(
かく
)
してゐるのに比ぶれば、凡てが
露
(
あらは
)
で、元氣で、また
華
(
はな
)
やかである。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
午前三時と云ふのに東の空はもう赤紫を染めて、船から
倫敦行
(
ロンドンゆき
)
の汽車に乗移る
旅客
(
りよかく
)
の
昨夜
(
ゆうべ
)
ろくろく眠らなかつた顔があらはに見える。自分は白い
面紗
(
おもぎぬ
)
を取出して顔を
掩
(
おほ
)
うた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
紗
漢検準1級
部首:⽷
10画
“面”で始まる語句
面
面白
面影
面目
面持
面喰
面倒
面色
面長
面当