“ベール”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
33.3%
面紗33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花嫁ははずかしさのために顔をかくし、さらに自分全体を包み隠してくれるベールをさがしているというような場面を想像しました。
然しそれは、苛ら苛らした興奮や、一種の敵意や、漠然とした佗びしさのベールを通して見た情慾であった。
球突場の一隅 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
何時、富岡に振り返られても、旅空の女の淋しさを、上手にみせる哀愁の面紗ベールを、ゆき子はじいつとかぶつてゐた。その面紗の後で、ゆき子はひとりで昂奮かうふんして、やるせなげに溜息ためいきをついてゐるのだ。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)