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緊
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ひ
ふりがな文庫
“
緊
(
ひ
)” の例文
外面
(
うはべ
)
丈
(
だけ
)
は可なり鄭重に、直也を引いた。直也は、その口を一文字に
緊
(
ひ
)
きしめたまゝ、黙々として一言も発しなかつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
彼らの顔は、一様に、彼らの美しき不弥の女を守り得る力を、彼女に示さんとする努力のために
緊
(
ひ
)
き
締
(
しま
)
っていた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
血は、まだ
熱
(
あつ
)
かつた。
謀叛
(
むほん
)
する奴隷のやうな氣持ちが、私を尚も力強く
緊
(
ひ
)
き締めてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
併し鮫島は慌てて顔を
緊
(
ひ
)
き締めねばならなかつた。梶子の顔に表はれた幽かな紅潮が、地獄の赤を見るやうな、激しい怖れを彼に与へた。彼は瞳を散大させて、前言を追駈けながら叫んだ。
麓
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
そういう必死な心情が、漸く周りの空気を
緊
(
ひ
)
き締めて行った。多可子は甘えたセンチメンタルと思った感情の底に、またこうした根もあることを知って、政枝を今更ながらいじらしく思った。
勝ずば
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
外面
(
うわべ
)
丈
(
だけ
)
は可なり
鄭重
(
ていちょう
)
に、直也を引いた。直也は、その口を一文字に
緊
(
ひ
)
きしめたまゝ、黙々として一言も発しなかった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
かよわい瑠璃子の顔は、
真蒼
(
まっさお
)
だった。身体はかすかに
顫
(
ふる
)
えていたけれども、
怯
(
わる
)
びれた所は少しもなかった。その美しい
眉宇
(
びう
)
は、きっと、
緊
(
ひ
)
きしまって、許すまじき色が、アリ/\と動いた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
緊
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“緊”を含む語句
緊張
緊乎
緊着
引緊
抱緊
緊要
緊縛
緊縮
緊束
緊金
咬緊
握緊
緊那羅
緊褌
緊迫
緊密
緊直
下緊
固緊
緊箍咒
...