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彈
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ひ
ふりがな文庫
“
彈
(
ひ
)” の例文
新字:
弾
しかし、それは決して人の好いものではない。彼女はピアノを
彈
(
ひ
)
いた。その
手並
(
てなみ
)
は鮮かだつた。彼女は歌つた。その聲は立派だつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
淋
(
さび
)
しきまゝに
琴
(
こと
)
取出
(
とりいだ
)
し
獨
(
ひと
)
り
好
(
この
)
みの
曲
(
きよく
)
を
奏
(
かな
)
でるに、
我
(
わ
)
れと
我
(
わ
)
が
調
(
てう
)
哀
(
あは
)
れに
成
(
な
)
りて、いかにするとも
彈
(
ひ
)
くに
得
(
え
)
堪
(
た
)
えず、
涙
(
なみだ
)
ふりこぼして
押
(
おし
)
やりぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「あなたは、なんでも
知
(
し
)
つておいでなされるといふことであるから、これをお
彈
(
ひ
)
きになるでせう。一つ
彈
(
ひ
)
いて
聞
(
き
)
かせて
下
(
くだ
)
さい」
今昔物語:21 大江匡衡が歌をよむ話
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
で、私の話は、フィービ孃の
彈
(
ひ
)
いたオルガンの低音が、まだ靜かに餘韻を殘してゐる間に
止
(
や
)
めるのが一番いゝやうに思はれる。
水車のある教会
(旧字旧仮名)
/
オー・ヘンリー
(著)
若
(
も
)
し
嬉
(
うれ
)
しい
消息
(
しらせ
)
なら、それを
其樣
(
そん
)
な
顏
(
かほ
)
をして
彈
(
ひ
)
きゃるのは、
床
(
ゆか
)
しい
知
(
し
)
らせの
琴
(
こと
)
の
調
(
しら
)
べを
臺無
(
だいな
)
しにしてしまふといふもの。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
三味線
(
さみせん
)
を
彈
(
ひ
)
いてゐた女であらう、
二十歳
(
はたち
)
ぐらゐの首筋に
白粉
(
おしろい
)
の殘つたのが、皿に入れた
鷄肉
(
けいにく
)
や
葱
(
ねぎ
)
や
鋤燒鍋
(
すきやきなべ
)
なぞを、長方形の
脇取盆
(
わきとりぼん
)
に載せて持つて來た。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
福富は、毎日授業が濟んでから、三十分か一時間オルガンを
彈
(
ひ
)
く。さうしてから、明日の教案を立てたり、その日の出席簿を整理したりして歸つて行く。
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
然
(
さ
)
うさ。お前だツて
俺
(
おれ
)
の
大嫌
(
だいきらひ
)
なことを
悦
(
よろこ
)
んで
行
(
や
)
ツてゐることがあるぢやないか。
現
(
げん
)
に
俺
(
おれ
)
が
思索
(
しさく
)
に
耽
(
ふけ
)
ツてゐる時にバイヲリンを
彈
(
ひ
)
いたりなんかして………」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
その畫はラフアエロの「ヰオリノ」
彈
(
ひ
)
きの隣に懸けられたるを、われも記憶す。姫。さなり。そのラフアエロが
落欵
(
らくくわん
)
の見苦しき彼圖の上邊にあるこそ
憾
(
うらみ
)
なれ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
天皇が筑紫の香椎の宮においでになつて熊曾の國を撃とうとなさいます時に、天皇が琴をお
彈
(
ひ
)
きになり、タケシウチの宿禰が祭の庭にいて神の仰せを伺いました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
けれども
其夜
(
そのよ
)
は
珍
(
めづ
)
らしく、
坂井
(
さかゐ
)
の
主人
(
しゆじん
)
は四十
恰好
(
がつかう
)
の
髯
(
ひげ
)
のない
人
(
ひと
)
であると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
やら、ピヤノを
彈
(
ひ
)
くのは
惣領
(
そうりやう
)
の
娘
(
むすめ
)
で十二三になると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
やら、
又
(
また
)
外
(
ほか
)
の
家
(
うち
)
の
小供
(
こども
)
が
遊
(
あそ
)
びに
來
(
き
)
ても
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彈
(
ひ
)
くは何者ぞと問へば此家の娘なりといふ
容貌
(
さまかたち
)
も温泉に
濯
(
あら
)
ひて清げならん年は
幾許
(
いくつ
)
ぞ。
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
禿頭
(
はげあたま
)
の
佛蘭西
(
フランス
)
の
老紳士
(
らうしんし
)
が
昔日
(
むかし
)
の
腕前
(
うでまへ
)
を
見
(
み
)
せて
呉
(
く
)
れんとバイオリンを
採
(
と
)
つて
彈
(
ひ
)
くか
彈
(
ひ
)
かぬに
歌
(
うた
)
の
曲
(
きよく
)
をハツタと
忘
(
わす
)
れて、
頭
(
あたま
)
撫
(
な
)
で/\
罷退
(
まかりさが
)
るなど
隨分
(
ずゐぶん
)
滑※的
(
こつけいてき
)
な
事
(
こと
)
もあるが、
大概
(
たいがい
)
は
腕
(
うで
)
に
覺
(
おぼ
)
えの
歐米人
(
をうべいじん
)
の
事
(
こと
)
とて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ロメルポットを
彈
(
ひ
)
く老人。膀胱に息を入れてる子供。
ハルレム
(旧字旧仮名)
/
ルイ・ベルトラン
(著)
かすかにも彈き鳴らすヸオロン
彈
(
ひ
)
きの少女。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
祕めつる小琴や
彈
(
ひ
)
きてみまし。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
歌うたひ、琴
彈
(
ひ
)
き、舞ひて
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
琵琶
彈
(
ひ
)
く人をみまもりて。
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
まだ
彈
(
ひ
)
きも見ぬをとめごの
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
彈
(
ひ
)
くべき琴も持たねども
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
イングラム卿はエミー・イィシュトンとふざけ、ルヰザはリン家の一人に聞かせたり、また一緒にも、
彈
(
ひ
)
いたり歌つたりしてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
しかし、彼女の仕事は立派に爲し
遂
(
と
)
げられたのであつた。彼女の
彈
(
ひ
)
いた音色は、
閉
(
と
)
ざされた記憶の
扉
(
ドア
)
を打ち落したのである。
水車のある教会
(旧字旧仮名)
/
オー・ヘンリー
(著)
と謂ツて、自分でも出来るといふ程出來はしないと謂ツてゐる位だから、大した腕は無い、長唄の地に、
歌澤
(
うたさは
)
も少し
彈
(
ひ
)
けて、先づモグリをしてゐるには
差支
(
さしつかへ
)
のない分のことだ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
住
(
す
)
みたしとならば
彼地
(
かしこ
)
に
住
(
す
)
ませ、
好
(
す
)
きな
琴
(
こと
)
でも
松風
(
まつかぜ
)
に
彈
(
ひ
)
き
合
(
あ
)
はし、
氣儘
(
きまヽ
)
に
暮
(
くら
)
させるが
切
(
せ
)
めてもと、
父君
(
ちヽぎみ
)
此處
(
こヽ
)
にお
許
(
ゆ
)
るしの
出
(
い
)
でければ、あまりとても
可愛想
(
かあいさう
)
のこと、よし
其身
(
そのみ
)
の
願
(
ねが
)
ひとて
彼
(
あ
)
の
樣
(
やう
)
な
遠
(
とほ
)
くに
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
シヤラ/\と
彈
(
ひ
)
き
出
(
だ
)
す
琵琶
(
びは
)
の
曲
(
きよく
)
、
聲
(
こゑ
)
張上
(
はりあ
)
げて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
傷
(
いた
)
みそ、
彈
(
ひ
)
くに
妙音
(
よきね
)
の
浪
(
なみ
)
白銀
(
しろがね
)
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
うれしや物の
音
(
ね
)
を
彈
(
ひ
)
きて
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
そしてクリスマスですから、召使ひたちも幾人かの御婦人方が歌つたり
彈
(
ひ
)
いたりなさるのを聞きに
廣間
(
ひろま
)
に入つてゆくのを許されてゐました。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
絃
(
いと
)
の
音
(
ね
)
知らば絃を
彈
(
ひ
)
けかし。
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
風の來て
彈
(
ひ
)
く琴の音に
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
火の
小指
(
をゆび
)
もて誰か
彈
(
ひ
)
くべき。
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
つちかひ
彈
(
ひ
)
けば、あやしくも
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
まだ
彈
(
ひ
)
きも見ぬ
少女子
(
をとめご
)
の
新しき声
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
ここには
誰
(
たれ
)
ぞ
彈
(
ひ
)
きすてて
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
こよひわが
彈
(
ひ
)
く物のねは
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
闇の
絃
(
いと
)
彈
(
ひ
)
く
序
(
じよ
)
のしらべ。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
彈
部首:⼸
15画
“彈”を含む語句
爪彈
彈丸
彈機
爆裂彈
彈藥
彈奏
琴彈者
榴彈
火山彈
爆彈
爐裂彈
琴彈
琴彈松
手擲彈
石彈
花環榴彈等
裝彈篋
貓彈竹
輕彈
連彈
...