“鷄肉”のいろいろな読み方と例文
新字:鶏肉
読み方割合
けいにく33.3%
とり33.3%
かしは16.7%
かしわ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三味線さみせんいてゐた女であらう、二十歳はたちぐらゐの首筋に白粉おしろいの殘つたのが、皿に入れた鷄肉けいにくねぎ鋤燒鍋すきやきなべなぞを、長方形の脇取盆わきとりぼんに載せて持つて來た。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
私は銀さんと一緒にお文さんの家へも呼ばれて行つて、鷄肉とりつゆで味をつけた押飯あふはん(?)の馳走に成りました。
それを取り卷いて大きな皿に美しく鷄肉かしはの並べられたのや、海苔卷き鮓を金字塔の形に盛り上げた鉢や、青い葱や、白い豆腐や、さま/″\のものが置かれて
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
だから、女性をんなを食用鷄肉かしわのやうにしか考へることを知らないあはれな男どもには、ちと筋がありすぎて——さうはいふが、娼婦性がすけないだけ、純なる彼女である、男思ひである。
下町娘 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)