“かしわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
65.2%
18.5%
12.0%
柏葉1.1%
槲樹1.1%
1.1%
鷄肉1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
トツ/\と岩に当って砕ける水の色は真青まっさおにして、山の峰には松かしわの大木ところ/″\に見えて、草の花の盛りで
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お月さまのちかくはうすい緑いろになって、かしわの若い木はみな、まるで飛びあがるように両手をそっちへ出して叫びました。
かしわばやしの夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
越後の海府なども汽車で夏通ると、山はこれ一色で杉もかしわも覆いつくし、深紅の葛の花ばかりがけ出して咲いている。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
庭には綺麗に刈り込んだ芝原と、塔のように突っ立ったかしわにれの木があって、ほかにも所どころに木立ちが茂っていた。
淡路島あわじしまでシロトアゲというのもまたそれで、正月にこれを製して神棚や仏壇に、かしわの葉をもって注ぎかける。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
英国やドイツには、寺院の古かしわ、老水松いちのきをことごとく謄記して保護を励行しおるに、わが邦には伐木の励行とは驚くの外なし。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
お授けになる樣は、天皇が御酒宴を遊ばされた日に、髮長姫にお酒を注ぐ柏葉かしわを取らしめて、その太子に賜わりました。
スコッファーン説に、スコットランドの古諺こげんに、犬の命三つ合せて馬の命、それを三つ合せて人の命、それから鹿、鷲、槲樹かしわと、三倍ずつで進み増すとあるそうで、馬と鹿の間に人があるも面白い。
それからお土産の包を開いて、水きにしてあるかしわの肉を、たけの皮ぐるみそれらの御馳走と一緒に並べた。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それに又、親父が来たのか、小僧が来たのか知らないが、かしわの話までして行かないでもいゝではないか。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
だから、女性をんなを食用鷄肉かしわのやうにしか考へることを知らないあはれな男どもには、ちと筋がありすぎて——さうはいふが、娼婦性がすけないだけ、純なる彼女である、男思ひである。
下町娘 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)