“がしわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
80.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弟も前年細君の父の遺物に贈られた、一族のことで同じ丸に三つがしわの紋のついたの羽織を持っているが、それはまた丈がかなり短かかった。
父の葬式 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
柏手かしわでを打って鈴を鳴らして御賽銭おさいせんをなげ込んだ後姿が、見ているにこっちへ逆戻ぎゃくもどりをする。黒縮緬くろちりめんがしわの紋をつけた意気な芸者がすれ違うときに、高柳君の方に一瞥いちべつ秋波しゅうはを送った。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
庭はことごとく亜熱帯の密林で、椿、夾竹桃きょうちくとう、コルクがしわ、などにまじって、ミモサの花の香が、リヴィエラの春を憶わせた。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)