“けいにく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鶏肉71.4%
鷄肉28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荻生さんは、銀行の二階を借りて二人を迎えた。ご馳走にはいり鳥と鶏肉けいにくしる豚鍋ぶたなべ鹿子餅かのこもち
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
第四十七 鳥と米のスープ は大層たいそう病人のよろこぶもので先ず半斤ほどの鶏肉けいにくの上等を三十分間ばかり湯煮ておきます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
三味線さみせんいてゐた女であらう、二十歳はたちぐらゐの首筋に白粉おしろいの殘つたのが、皿に入れた鷄肉けいにくねぎ鋤燒鍋すきやきなべなぞを、長方形の脇取盆わきとりぼんに載せて持つて來た。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
そこで、つめたい鷄肉けいにくと、ロオル・パン一つと、果物入くだものいりのパイを少し、それに一二枚のお皿とナイフにフオクを手に入れた。これだけき集めると私は急いで部屋へ歸りかけた。
『かしわに致しまへうか。……御酒ごしゆは。』と、煙草盆たばこぼんを運んで來た女が問ふたので、鷄肉けいにくとサイダーとを命じて、小池は疲れ切つた風でインバネスのまゝゴロリと横になつた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)