鶏肉けいにく)” の例文
旧字:鷄肉
第十九 鶏肉けいにくのライスカレー も前の方法と同じように鶏肉をバターでいためてほかの品々と合せます。万事牛肉の通りでよいのです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ある日の午後、吾輩は例のごとく椽側えんがわへ出て午睡ひるねをして虎になった夢を見ていた。主人に鶏肉けいにくを持って来いと云うと、主人がへえと恐る恐る鶏肉を持って出る。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
荻生さんは、銀行の二階を借りて二人を迎えた。ご馳走にはいり鳥と鶏肉けいにくしる豚鍋ぶたなべ鹿子餅かのこもち
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
第四十七 鳥と米のスープ は大層たいそう病人のよろこぶもので先ず半斤ほどの鶏肉けいにくの上等を三十分間ばかり湯煮ておきます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
滋養じよう物を取らなければならぬので、ぜにもないのに、いろいろなものを買って食った。こいふなうなぎ、牛肉、鶏肉けいにく——ある時はごいさぎを売りに来たのを十五銭に負けさせて買った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
それは鶏の選び方を知らんからでしょう。鶏肉けいにくは若い鶏でなければ肉も柔く味も良いという訳に参りませんが、三百五十目以内ならばおすの方が良いのです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
第二十七 鶏肉けいにくエキス ビフチーは味が少し重い方ですから淡泊な味を好む病人には鶏肉エキスがいいのです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
第二十五 鶏肉けいにくサンドイッチ はとりのロースやあるいは湯煮ゆでた鶏肉を牛肉の時の通りにしてパンへ挟みます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
とりのライスカレー 秋付録 米料理百種「西洋料理の部」の「第十九 鶏肉けいにくのライスカレー」
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
小山の妻君は再び台所に退きてやがて西洋皿に鶏肉けいにくのカツレツを盛りて出で来れり
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)