“とりにく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取悪42.9%
鶏肉28.6%
取難14.3%
鳥肉14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おやまた怒ったか、笑ってくれ、拝む。拝む、おっと笑った、さてさて御機嫌が取悪とりにくいぞ。またもや御意の変らぬうちだ。」と抱竦だきすくめて元結もとゆいふッつり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婢が鶏肉とりにくを串に刺して焼いたものを持って来て坐っていた。
文妖伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ほら、こないだ総曲輪で、姉やにつかまった時ね、あの昼間だ、あの阿魔、知事の娘のせいでもあるまいが、何だか取難とりにくかったよ、夜店をぶらついてる奴等のかんざしを抜くたあなぜか勝手が違うんだ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(わん。)津島つしまぶ、隱元いんげん、きす、鳥肉とりにく。(はち。)たひさしみ、新菊しんぎくあまだい二切ふたきれ。(はち。)えびしんじよ、ぎんなん、かぶ、つゆ澤山だくさん土瓶どびんむしまつだけ。つけもの、かぶ、奈良ならづけ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)