“抱竦”の読み方と例文
読み方割合
だきすく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おやまた怒ったか、笑ってくれ、拝む。拝む、おっと笑った、さてさて御機嫌が取悪とりにくいぞ。またもや御意の変らぬうちだ。」と抱竦だきすくめて元結もとゆいふッつり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「や、や、狼藉ろうぜき。」と驚きたまう老婦人の両の御手おんてを左右よりとりしばりて勿体無くも引下ろせば、一人は背後うしろより抱竦だきすくめ、他は塩ッ辛き手拭を口に捻込ねじこ猿轡さるぐつわ
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)