“だきすく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
抱竦50.0%
抱窘50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おやまた怒ったか、笑ってくれ、拝む。拝む、おっと笑った、さてさて御機嫌が取悪とりにくいぞ。またもや御意の変らぬうちだ。」と抱竦だきすくめて元結もとゆいふッつり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「や、や、狼藉ろうぜき。」と驚きたまう老婦人の両の御手おんてを左右よりとりしばりて勿体無くも引下ろせば、一人は背後うしろより抱竦だきすくめ、他は塩ッ辛き手拭を口に捻込ねじこ猿轡さるぐつわ
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はひて目をふさぎ、身のふるふをば吾と吾手に抱窘だきすくめて、恨は忘れずともいかりは忍ぶべしと、むちうたんやうにも己を制すれば、髪は逆竪さかだうごめきて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)