“抱懐”の読み方と例文
読み方割合
ほうかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成政は、その精力的な体を、両肱りょうひじに誇張して、頭の粗雑を舌でおぎなってゆくような雄弁で、日頃の抱懐ほうかいを、呶々どどと、云いまくした。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「詩人の恋」はハイネの詩のよさと共に、シューマンのリードに対する抱懐ほうかいと天分を傾け、一面クララへの愛情の氾濫はんらんを描いたものと言ってよい。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
従って私の現在の見解を、それを抱懐ほうかいする私の理由と共に、検討に委ねるのが、私の義務となっているのである。