“ほうかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
崩壊61.7%
抱懐19.1%
崩潰6.4%
崩壞4.3%
放解4.3%
彷徊2.1%
逢会2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この際、呉がかねての条約にもとづいて、魏の一面を撃つならば、魏はたちまち両面的崩壊ほうかいを来し、中原の事はたちまちに定まる。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「詩人の恋」はハイネの詩のよさと共に、シューマンのリードに対する抱懐ほうかいと天分を傾け、一面クララへの愛情の氾濫はんらんを描いたものと言ってよい。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
たちま崩潰ほうかいした程であるから、沿道の小名郷士ごうしの輩はふうを望んで秀吉の軍門に投じたのであった。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
このとき噴火口内ふんかこうない出現しゆつげんしたたか二百米にひやくめーとる鎔岩塔ようがんとうめづらしいものであつたが、それは噴火ふんか末期まつきおい次第しだい崩壞ほうかい消失しようしつしてしまつた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
酒を飲み宴を開くの風を生じ(元来飲酒いんしゅ会宴かいえんの事は下士に多くして、上士はすべ質朴しつぼくなりき)、ことに徳川の末年、諸侯の妻子を放解ほうかいして国邑こくゆうえすの令をいだしたるとき
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
だがたいていの場合、私はかえるどもの群がってる沼沢地方や、極地に近く、ペンギン鳥のいる沿海地方などを彷徊ほうかいした。
猫町:散文詩風な小説 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
この苦痛は主我の思想によって転機に逢会ほうかいするまで常に心を刺していたのであるが、転機とともに一時姿を隠した。自分はそれによって大いなる統一を得たつもりであった。
自己の肯定と否定と (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)