“国邑”の読み方と例文
読み方割合
こくゆう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また国邑こくゆうにて文武の引立ひきたてといえば、藩士の面々めんめん書籍しょじゃく拝借はいしゃく、馬も鉄砲も拝借なり。借用の品を用いて無月謝の教師にく、これまた大なる便利なり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
酒を飲み宴を開くの風を生じ(元来飲酒いんしゅ会宴かいえんの事は下士に多くして、上士はすべ質朴しつぼくなりき)、ことに徳川の末年、諸侯の妻子を放解ほうかいして国邑こくゆうえすの令をいだしたるとき
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この公用とは所謂いわゆる公儀こうぎ(幕府のことなり)の御勤おつとめ、江戸藩邸はんていの諸入費、藩債はんさいの利子、国邑こくゆうにては武備ぶび城普請しろぶしん在方ざいかた橋梁きょうりょう堤防ていぼう貧民ひんみんの救済手当、藩士文武の引立ひきたて等、これなり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)