“藩邸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんてい60.0%
やしき20.0%
薩摩20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
几帳面きちょうめん藩邸はんていの中に、たった一人、ひどく目障めざわりな男が、この頃、御用部屋にまごまごしている。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江戸入りは三人になったが、厳しい藩邸やしきの門はさすがにくぐらせられない。出入りの町家ちょうかに預けておくうちに母親は鳶頭かしらのところへ娘を連れて再縁した。
然ニ小弟宿の事、色〻たずね候得ども何分無之候所、昨夜藩邸薩摩吉井幸輔より、ことづたへ之候ニ、いまだ屋鋪土佐屋敷ニ入事あたハざるよし。四條ポント町四条河原町二筋束近江屋位ニ居てハ、用心あしく候。