“然氣”の読み方と例文
新字:然気
読み方割合
さりげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おこしけるはおそろしとも又たぐひなし寶澤は此事を心中に深くし其時は然氣さりげなく感應院へぞ歸りけるさてよく年は寶澤十二歳なり。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
亭主に引合はせぬ徳右衞門は一大事となほ然氣さりげなく善六に答へし如く此者どもにもはなしたりさらばとて十人の内より三人を鎌倉の尼寺あまでらつかはし殘り七人は其儘そのまゝ龜屋に宿やどりて鎌倉の安否あんぴ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うつしける時に天忠は大膳にむか先達せんだつての手紙にて伊豫の藤が原とかに住居すまひたる由は承知しようちしたり彼地にて家業かげふは何を致し候や定めていそがしき事ならんとのたづねに大膳は然氣さりげなく御意ぎよいの如し藤が原に浪宅らうたく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)