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拽
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ひ
ふりがな文庫
“
拽
(
ひ
)” の例文
竜さては狐と共謀して、
吾輩
(
われら
)
を食うつもりと合点し、急ぎ
奔
(
はし
)
ると、
拽
(
ひ
)
きずられた狐は途上の石で
微塵
(
みじん
)
に砕けた。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
風なくして浪高きこと数丈、常に水上紅光
見
(
あら
)
われ日のごとし、舟人あえて近づかず、いわくこれ竜王宮なり、而して西北塞外人跡到らざるの処、不時数千人樹を□木を
拽
(
ひ
)
くの声を聞く
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
勇士サムが殺した竜は
頭髪
(
かみ
)
を地に
拽
(
ひ
)
いて山のごとく起り、両の眼
宛然
(
さながら
)
血の湖のごとく、一たび
嘷
(
ほ
)
ゆれば大地震動し、口より毒を吐く事洪水に似、飛鳥
竭
(
つ
)
き、奔獣尽き、流水より
鱷
(
がく
)
を吸い
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
拽
部首:⼿
9画