トップ
>
日
>
ひ
ふりがな文庫
“
日
(
ひ
)” の例文
そして、
大空
(
おおぞら
)
からもれる
春
(
はる
)
の
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
受
(
う
)
けていましたが、いつまでもひとところに、いっしょにいられる
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
ではなかったのです。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
將
(
しやう
)
、
命
(
めい
)
を
受
(
う
)
くるの
日
(
ひ
)
には
則
(
すなは
)
ち
其家
(
そのいへ
)
を
忘
(
わす
)
れ、
軍
(
ぐん
)
に
臨
(
のぞ
)
んで
約束
(
やくそく
)
すれば
則
(
すなは
)
ち
其親
(
そのしん
)
を
忘
(
わす
)
れ、
(一六)
枹鼓
(
ふこ
)
を
援
(
と
)
ること
急
(
きふ
)
なれば
則
(
すなは
)
ち
其身
(
そのみ
)
を
忘
(
わす
)
る。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
そら
雲
(
くも
)
が
日
(
ひ
)
を
隱
(
か
)
くした!
薄
(
うす
)
い
影
(
かげ
)
が
野
(
の
)
の
上
(
うへ
)
を、
海
(
うみ
)
の
上
(
うへ
)
を
這
(
は
)
う、
忽
(
たちま
)
ち
又
(
また
)
明
(
あか
)
るくなる、
此時
(
このとき
)
僕
(
ぼく
)
は
決
(
けつ
)
して
自分
(
じぶん
)
を
不幸
(
ふしあはせ
)
な
男
(
をとこ
)
とは
思
(
おも
)
はなかつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
湯治
(
たうぢ
)
を
幾日
(
いくにち
)
、
往復
(
わうふく
)
の
旅錢
(
りよせん
)
と、
切詰
(
きりつ
)
めた
懷中
(
ふところ
)
だし、あひ
成
(
な
)
りませう
事
(
こと
)
ならば、
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
のうちに
修善寺
(
しゆぜんじ
)
まで
引返
(
ひきかへ
)
して、
一旅籠
(
ひとはたご
)
かすりたい。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
言
(
い
)
って、あたりを
見𢌞
(
みまわ
)
した
時
(
とき
)
の
袖子
(
そでこ
)
は
何
(
なに
)
がなしに
悲
(
かな
)
しい
思
(
おも
)
いに
打
(
う
)
たれた。その
悲
(
かな
)
しみは
幼
(
おさな
)
い
日
(
ひ
)
に
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げて
行
(
ゆ
)
く
悲
(
かな
)
しみであった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
次
(
つぎ
)
の
日
(
ひ
)
の
夕
(
ゆふべ
)
。
道子
(
みちこ
)
はいつよりも
少
(
すこ
)
し
早目
(
はやめ
)
に
稼
(
かせ
)
ぎ
場
(
ば
)
の
吾妻橋
(
あづまばし
)
へ
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
くと、
毎夜
(
まいよ
)
の
顔馴染
(
かほなじみ
)
に、
心
(
こゝろ
)
やすくなつてゐる
仲間
(
なかま
)
の
女達
(
をんなたち
)
の
一人
(
ひとり
)
が
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
は
栗
(
くり
)
の
木
(
き
)
に
懸
(
か
)
けた
大根
(
だいこ
)
の
動
(
うご
)
かぬ
程
(
ほど
)
穩
(
おだや
)
かな
日
(
ひ
)
であつた。お
品
(
しな
)
は
此
(
こ
)
の
分
(
ぶん
)
で
行
(
ゆ
)
けば
一枚紙
(
いちまいがみ
)
を
剥
(
は
)
がすやうに
快
(
こゝろ
)
よくなることゝ
確信
(
かくしん
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
日
(
ひ
)
の
色
(
いろ
)
は以前より
薄
(
うす
)
かつた。
雲
(
くも
)
の
切
(
き
)
れ
間
(
ま
)
から、落ちて
来
(
く
)
る光線は、
下界
(
げかい
)
の
湿
(
しめ
)
り
気
(
け
)
のために、半ば反射力を失つた様に柔らかに見えた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「おばさんが、
木挽町
(
こびきちょう
)
だなんて教えたから、とんだ廻り道をしちまったじゃないか。あそこは
蔵屋敷
(
くらやしき
)
で、
住居
(
すまい
)
は麻布村の
日
(
ひ
)
ヶ
窪
(
くぼ
)
だぜ」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
眞中
(
まんなか
)
には
庭園
(
ていえん
)
があり、
噴水
(
ふんすい
)
が
絶
(
た
)
えず
水
(
みづ
)
を
噴
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
し、あたりには
青々
(
あを/\
)
と
繁
(
しげ
)
つた
庭木
(
にはき
)
も
植
(
う
)
ゑてあり、
熱
(
あつ
)
い
夏
(
なつ
)
の
日
(
ひ
)
でも
涼
(
すゞ
)
しい
感
(
かん
)
じを
與
(
あた
)
へ
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
牛
(
うし
)
が
葉
(
は
)
をたべてしまった
椿
(
つばき
)
にも、
花
(
はな
)
が三つ四つ
咲
(
さ
)
いたじぶんの
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
、
海蔵
(
かいぞう
)
さんは
半田
(
はんだ
)
の
町
(
まち
)
に
住
(
す
)
んでいる
地主
(
じぬし
)
の
家
(
いえ
)
へやっていきました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
一
風呂
(
ふろ
)
浴
(
あ
)
びて
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れゆけば
突
(
つき
)
かけ
下駄
(
げた
)
に七五三の
着物
(
きもの
)
、
何屋
(
なにや
)
の
店
(
みせ
)
の
新妓
(
しんこ
)
を
見
(
み
)
たか、
金杉
(
かなすぎ
)
の
糸屋
(
いとや
)
が
娘
(
むすめ
)
に
似
(
に
)
て
最
(
も
)
う一
倍
(
ばい
)
鼻
(
はな
)
がひくいと
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
魔
(
ま
)
の
日
(
ひ
)
魔
(
ま
)
の
刻
(
こく
)
——
亞尼
(
アンニー
)
の
顏
(
かほ
)
——
微塵
(
みじん
)
に
碎
(
くだ
)
けた
白色檣燈
(
はくしよくしようとう
)
——
怪
(
あやし
)
の
船
(
ふね
)
——
双眼鏡
(
さうがんきやう
)
などが
更
(
かは
)
る/\
夢
(
ゆめ
)
まぼろしと
腦中
(
のうちゆう
)
にちらついて
來
(
き
)
たが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「やすみしし吾
大王
(
おほきみ
)
、高
耀
(
ひか
)
る
日
(
ひ
)
の
皇子
(
みこ
)
、
敷
(
し
)
きいます
大殿
(
おほとの
)
の上に、ひさかたの
天伝
(
あまづた
)
ひ来る、雪じもの往きかよひつつ、いや
常世
(
とこよ
)
まで」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「それから
何
(
な
)
んだぜ。火がおこったら、
直
(
す
)
ぐに
行燈
(
あんどん
)
を
掃除
(
そうじ
)
しときねえよ。こんな
日
(
ひ
)
ァ、いつもより
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れるのが、ぐっと
早
(
はえ
)
えからの」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
……
玲瓏
(
れいろう
)
と云うか崇厳と云うか、とにかく、あれは
日
(
ひ
)
の
本
(
もと
)
の
秋津島
(
あきつしま
)
の魂の象徴だ。……儂はもう文麻呂の奴に早くみせてやりたくてな。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
しかたがありませんから、その中に
入
(
はい
)
って、
雨
(
あめ
)
の
小
(
こ
)
やみになるのを
待
(
ま
)
っているうちに、いつか
日
(
ひ
)
はとっぷりくれてしまいました。
瘤とり
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
世
(
よ
)
の
人々
(
ひとびと
)
の
御主
(
おんあるじ
)
よ、われをも
拯
(
たす
)
け
給
(
たま
)
へ。」
此世
(
このよ
)
の
御扶
(
おんたすけ
)
も
蒼白
(
あをじろ
)
いこのわが
罪業
(
ざいごふ
)
は
贖
(
あがな
)
ひ
給
(
たま
)
はなかつた。わが
身
(
み
)
は
甦生
(
よみがへり
)
の
日
(
ひ
)
まで
忘
(
わすれ
)
られてゐる。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
つまり、
一休
(
いっきゅう
)
さんは、
日
(
ひ
)
かげの
身
(
み
)
となったわけで、そんなことから、
大徳寺
(
だいとくじ
)
の
華叟禅師
(
かそうぜんじ
)
のもとに
弟子入
(
でしい
)
りし、
仏門
(
ぶつもん
)
の
人
(
ひと
)
となったわけです。
先生と父兄の皆さまへ
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
私
(
わたし
)
は
心
(
こゝろ
)
に
迎
(
むか
)
へなければならなかつた……それは
力
(
ちから
)
の
弱
(
よわ
)
い
冬
(
ふゆ
)
の
日
(
ひ
)
だからだらうか?
否
(
いや
)
! どうして
彼女
(
かのぢよ
)
の
力
(
ちから
)
を
侮
(
あなど
)
る
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
よう。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
兎も角その
日
(
ひ
)
中橋南地
(
なかばしなんち
)
の猿若座の桝に納まったどんな客の中にも、お竹ほどの
輝
(
かが
)
やかしい存在はたった一人も無かったことは事実でした。
奇談クラブ〔戦後版〕:15 お竹大日如来
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それからといふもの、お
月様
(
つきさま
)
は
怒
(
おこ
)
つて
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れると、
鶏
(
にはとり
)
の
眼
(
め
)
を
見
(
み
)
えぬやうにしてしまひました。それで「とりめ」になりました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
そのうち
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
上座
(
じやうざ
)
の
像
(
ざう
)
に
食事
(
しよくじ
)
を
供
(
そな
)
へて
置
(
お
)
いて、
自分
(
じぶん
)
が
向
(
む
)
き
合
(
あ
)
つて一しよに
食
(
た
)
べてゐるのを
見付
(
みつ
)
けられましたさうでございます。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
僕の
情念
(
じょうねん
)
を察して呉れ
給
(
たま
)
え。しかし僕は自分の任務をおろそかにはしない。この苦しき恋を
育
(
はぐく
)
んだ
日
(
ひ
)
の
本
(
もと
)
の国を愛するが故に……
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
とおもふはなどいふ
調子
(
ちようし
)
は、いかにも
日
(
ひ
)
を
暮
(
くら
)
しかねてゐる
退
(
たい
)
くつな
人
(
ひと
)
のあくびでもしたいような
氣持
(
きも
)
ちが
出
(
で
)
てゐるとおもひます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「ほんとにおめえには、気の毒だよ。遊びてえ盛りを、こうやっておいらといっしょに、
日
(
ひ
)
がな一
日
(
にち
)
辻に立って、
稼業
(
しょうべえ
)
するんだからなあ」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
さて
日
(
ひ
)
も
暮
(
くれ
)
なんとするにいたれば、みな
水面
(
すゐめん
)
におちいりて
流
(
なが
)
れくだる、そのさま
白布
(
しらぬの
)
をながすがごとし。其蝶の
形
(
かたち
)
は
燈蛾
(
ひとりむし
)
ほどにて
白蝶
(
しろきてふ
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
田圃
(
たんぼ
)
が広々と開かれて好い
樹蔭
(
こかげ
)
がなくなると、家が近ければ
日
(
ひ
)
の
辻
(
つじ
)
にはかえってきて、昼間の食事だけは家でする風習も生じたのである。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
人間
(
にんげん
)
の
死体
(
したい
)
よりさきに、
金魚
(
きんぎょ
)
の
死
(
し
)
んだことを
気
(
き
)
にした
平松刑事
(
ひらまつけいじ
)
は、
有頂天
(
うちょうてん
)
になつて
喜
(
よろこ
)
んで、その
日
(
ひ
)
は
署
(
しょ
)
を
早帰
(
はやがえ
)
りしてしまつた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
ちょっと小言は云ったものの大して叱りもしなかったが、今から思えば
縮尻
(
しくじり
)
だった……と、
翌
(
あく
)
る
日
(
ひ
)
は帯を貰う。その翌る日は
簪
(
かんざし
)
を貰う。……
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
すると、こちらからは
別
(
べつ
)
に
何
(
なん
)
ともお
願
(
ねが
)
いした
訳
(
わけ
)
でも
何
(
なん
)
でもないのに、ある
日
(
ひ
)
突然
(
とつぜん
)
神様
(
かみさま
)
から
良人
(
おっと
)
に
逢
(
あ
)
わせてやると
仰
(
おお
)
せられたのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
お島はその
夜
(
よ
)
一夜
(
ひとよ
)
は、むかし自分の
拭掃除
(
ふきそうじ
)
などをした浜屋の二階の一室に泊って、
翌
(
あく
)
る
日
(
ひ
)
は、町のはずれにある
菩提所
(
ぼだいしょ
)
へ墓まいりに行った。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
其翌五日
(
そのよくいつか
)
、
奮然
(
ふんぜん
)
として
余
(
よ
)
は
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
で
行
(
ゆ
)
つた。
寒
(
さむい
)
い
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
き、
空
(
そら
)
の
曇
(
くも
)
つた、
厭
(
いや
)
な
日
(
ひ
)
であつたが、
一人
(
ひとり
)
で一
生懸命
(
しやうけんめい
)
に
掘
(
ほ
)
つたけれど、
何
(
なに
)
も
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
ぬ。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「そら、ね。いいぱんだろう。ほしぶどうがちょっと
顔
(
かお
)
をだしてるだろう。はやくかばんへ
入
(
い
)
れたまえ。もうお
日
(
ひ
)
さまがおでましになるよ。」
いちょうの実
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この
子家鴨
(
こあひる
)
が
苦
(
くる
)
しい
冬
(
ふゆ
)
の
間
(
あいだ
)
に
出遭
(
であ
)
った
様々
(
さまざま
)
な
難儀
(
なんぎ
)
をすっかりお
話
(
はな
)
しした
日
(
ひ
)
には、それはずいぶん
悲
(
かな
)
しい
物語
(
ものがたり
)
になるでしょう。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そうして、
諭吉
(
ゆきち
)
がかんがえていることのあらわれる
日
(
ひ
)
が、
目
(
め
)
にみえないところで、すすんでいました。
時代
(
じだい
)
が
大
(
おお
)
きくうごいてきていたのです。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
撰び結納持參なす可き所ろ思ひ
立
(
たつ
)
日
(
ひ
)
が
吉日
(
きちにち
)
と主人も申し候へば
差附
(
さしつけ
)
がましく候へど今日
品々
(
しな/″\
)
持參したれば何卒お
受取
(
うけとり
)
下されと水引掛し
目録書
(
もくろくがき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さてこの
夫婦
(
ふうふ
)
の
家
(
うち
)
の
前
(
まえ
)
の
庭
(
にわ
)
に、一
本
(
ぽん
)
の
杜松
(
としょう
)
がありました。
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
、
冬
(
ふゆ
)
のことでしたが、おかみさんはこの
樹
(
き
)
の
下
(
した
)
で、
林檎
(
りんご
)
の
皮
(
かわ
)
を
剥
(
む
)
いていました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
(
暑
(
あつ
)
い
日
(
ひ
)
で
直
(
すぐ
)
に
眠
(
ねむ
)
くなつたり、
懵然
(
ぼんやり
)
するものだから一
心
(
しん
)
に)
心
(
こゝろ
)
の
中
(
うち
)
で
考
(
かんが
)
へてゐますと、
突然
(
とつぜん
)
可愛
(
かあい
)
い
眼
(
め
)
をした
白兎
(
しろうさぎ
)
が、その
傍
(
そば
)
に
驅
(
か
)
け
寄
(
よ
)
つて
來
(
き
)
ました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
ある
日
(
ひ
)
の
午後
(
ごゞ
)
。ぱちツと
不思議
(
ふしぎ
)
な
音
(
をと
)
がしました。
莢
(
さや
)
が
裂
(
さ
)
けたのです。
豆
(
まめ
)
は
耳
(
みゝ
)
をおさえたなり、
地
(
ぢ
)
べたに
轉
(
ころ
)
げだしました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
その後も主水之介が毎日
日
(
ひ
)
にちを、どんなに
生欠伸
(
なまあくび
)
ばかり連発させて退屈していたか、改まって今更説明する必要がない位のものでしたが、しかし
旗本退屈男:02 第二話 続旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
日
(
ひ
)
は
已
(
すで
)
に
沒
(
ぼつ
)
した。イワン、デミトリチは
顏
(
かほ
)
を
枕
(
まくら
)
に
埋
(
うづ
)
めて
寐臺
(
ねだい
)
の
上
(
うへ
)
に
横
(
よこ
)
になつてゐる。
中風患者
(
ちゆうぶくわんじや
)
は
何
(
なに
)
か
悲
(
かな
)
しさうに
靜
(
しづか
)
に
泣
(
な
)
きながら、
唇
(
くちびる
)
を
動
(
うご
)
かしてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
しからば何ゆえにこの例を掲げたかというに、
日
(
ひ
)
ごろの行状を
謹
(
つつし
)
み、日常の信用を
厚
(
あつ
)
うするだけの慎みをなさねばならぬことを勧めたいからである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
また
二人
(
ふたり
)
が
内祝言
(
ないしうげん
)
の
日
(
ひ
)
はチッバルトどのゝ
大厄日
(
だいやくじつ
)
、
非業
(
ひごふ
)
の
最期
(
さいご
)
が
因
(
もと
)
となって
新婿
(
にいむこ
)
どのには
當市
(
たうし
)
お
構
(
かま
)
ひの
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
となり、ヂュリエットどのゝ
悲歎
(
ひたん
)
の
種
(
たね
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
日
(
ひ
)
の
暮方
(
くれがた
)
の町の
賑
(
にぎわ
)
いが、晴れやかに二人の
周囲
(
まわり
)
を取り巻いた。市中一般に、春の
齎
(
もたら
)
した喜びが
拡
(
ひろが
)
っていて、それが無意識に人々に感ぜられると見える。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
僕はその
日
(
ひ
)
膳
(
ぜん
)
を前に、若槻と
献酬
(
けんしゅう
)
を重ねながら、小えんとのいきさつを聞かされたんだ。小えんにはほかに男がある。それはまあ
格別
(
かくべつ
)
驚かずとも
好
(
よ
)
い。
一夕話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
すなわちこの様に解釈してこそこの歌、すなわち、「
妹
(
いも
)
が
為
(
た
)
め
菅
(
すが
)
の
実
(
み
)
採
(
と
)
りに
行
(
ゆ
)
きし
吾
(
あ
)
れ
山路
(
やまぢ
)
に
惑
(
ま
)
どひ
此
(
こ
)
の
日
(
ひ
)
暮
(
くら
)
しつ」
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
今
(
いま
)
や
社會
(
しやくわい
)
は一
回轉
(
くわいてん
)
した。
各個人
(
かくこじん
)
は
極端
(
きよくたん
)
に
生命
(
せいめい
)
を
重
(
おも
)
んじ
財産
(
ざいさん
)
を
尊
(
たつと
)
ぶ、
都市
(
とし
)
は十
分
(
ぶん
)
に
發達
(
はつたつ
)
して、
魁偉
(
くわいゐ
)
なる
建築
(
けんちく
)
が
公衆
(
こうしゆ
)
を
威嚇
(
ゐかく
)
する。
科學
(
くわがく
)
は
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
進歩
(
しんぽ
)
する。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
假
(
か
)
りに
俺
(
おれ
)
が
其
(
そ
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
立
(
た
)
つたとして
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ても、
事柄
(
ことがら
)
の
如何
(
いかん
)
に
係
(
かゝ
)
はらず、
毎日
(
まいにち
)
葉書
(
はがき
)
で
何
(
なん
)
のかのと
云
(
い
)
つて
來
(
こ
)
られた
日
(
ひ
)
にや、
實際
(
じつさい
)
やり
切
(
き
)
れまいと
思
(
おも
)
ふよ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
著者
(
ちよしや
)
の
想像
(
そう/″\
)
では、
假
(
かり
)
に
地震豫報
(
ぢしんよほう
)
が
出來
(
でき
)
る
日
(
ひ
)
が
來
(
き
)
ても、それは
地震
(
ぢしん
)
の
起
(
おこ
)
りそうな
或
(
ある
)
特別
(
とくべつ
)
の
地方
(
ちほう
)
を
指摘
(
してき
)
し
得
(
う
)
るのみで
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
“日”の意味
《名詞》
(ひ、ニチ、ニッ)太陽。
(ひ、ニッ)日光。日差し。
(ひ、ニチ、ニッ、ジツ)地球が1周の自転をするのにかかる時間の単位。おもに平均太陽日。暦日。
(ひ、ニチ、ニッ)太陽が観測できる時間帯。昼。
(ひ、ニチ、ニッ、ジツ)特定の一日。
(ひ、ニチ、ニッ)日数。日々。
(出典:Wiktionary)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“日”を含む語句
日本
昨日
明日
一昨日
日光
日中
今日
日本人
過日
日常
一日
後日
平日
日向
幾日
終日
何日
先日
春日
毎日
...