“悲歎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひたん70.4%
なげき22.2%
かなしみ7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また能に於ける「悲しむ人」は、形体の上で涙や悲歎ひたんを見せるのでなく、意味としての気分の上で、悲哀の心境を現わすのである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
宮はかたはらに人無しと思へば、限知られぬ涙に掻昏かきくれて、熱海の浜に打俯うちふしたりし悲歎なげきの足らざるをここにがんとすなるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ロレ あゝ、これ、ヂュリエットや、悲歎かなしみってをる! なんぼうしぼってもわし智慧ちゑにはあたはぬ。つぎ木曜もくえうには、寸分すんぶん猶豫ゆうよもなう、わか婚禮こんれいやらねばならぬといた。