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悲歎
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なげき
ふりがな文庫
“
悲歎
(
なげき
)” の例文
宮は
傍
(
かたはら
)
に人無しと思へば、限知られぬ涙に
掻昏
(
かきく
)
れて、熱海の浜に
打俯
(
うちふ
)
したりし
悲歎
(
なげき
)
の足らざるをここに
続
(
つ
)
がんとすなるべし。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
パレスチナにおいても、
橄欖
(
かんらん
)
の如きはかくしてこれを老衰より少壮によび戻し得るのである。樹には復活あり人には復活なし、これヨブの
悲歎
(
なげき
)
であった。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
女は
悲歎
(
なげき
)
のなかに一人きりに取り残されて、全く途方に暮れずにはいられなかった。勿論、男は相変らず夜毎に来て、そういう女をいたわり尽してはくれた。
曠野
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
夫
(
をつと
)
は
蓑笠
(
みのかさ
)
稿脚衣
(
わらはゞき
)
すんべを
穿
(
はき
)
(
晴天
(
せいてん
)
にも
簑
(
みの
)
を
着
(
きる
)
は雪中
農夫
(
のうふ
)
の常也)
土産物
(
みやげもの
)
を
軽荷
(
かるきに
)
に
担
(
にな
)
ひ、
両親
(
ふたおや
)
に
暇乞
(
いとまごひ
)
をなし
夫婦
(
ふうふ
)
袂
(
たもと
)
をつらね
喜躍
(
よろこびいさみ
)
て
立出
(
たちいで
)
けり。
正是
(
これぞ
)
親子
(
おやこ
)
が
一世
(
いつせ
)
の
別
(
わか
)
れ、
後
(
のち
)
の
悲歎
(
なげき
)
とはなりけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
領主
暫時
(
しばらく
)
叫喚
(
けうくわん
)
の
口
(
くち
)
を
閉
(
と
)
ぢよ、
先
(
ま
)
づ
此
(
この
)
疑惑
(
ぎわく
)
を
明
(
あきら
)
かにして
其
(
その
)
源流
(
げんりう
)
を
取調
(
とりしら
)
べん。
然
(
しか
)
る
後
(
のち
)
、われ
將
(
は
)
た
卿等
(
おんみら
)
の
悲歎
(
なげき
)
を
率
(
ひき
)
ゐて、
敵
(
かたき
)
の
命
(
いのち
)
をも
取遣
(
とりつか
)
はさん。
先
(
ま
)
づそれまでは
悲歎
(
ひたん
)
を
忍
(
しの
)
んで、
此
(
この
)
不祥事
(
ふしゃうじ
)
の
吟味
(
ぎんみ
)
を
主
(
しゅ
)
とせい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
「
合邦
(
がつぽう
)
」の
玉手御前
(
たまてごぜん
)
の
悲歎
(
なげき
)
をば
弾語
(
ひきがたり
)
する
風情
(
ふぜい
)
に
坐
(
すわ
)
り
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“悲歎”の意味
《名詞》
悲しみ、嘆くこと。
(出典:Wiktionary)
悲
常用漢字
小3
部首:⼼
12画
歎
漢検準1級
部首:⽋
15画
“悲”で始まる語句
悲
悲哀
悲惨
悲鳴
悲愴
悲痛
悲壮
悲愁
悲劇
悲嘆