“掻昏”の読み方と例文
読み方割合
かきく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮はかたはらに人無しと思へば、限知られぬ涙に掻昏かきくれて、熱海の浜に打俯うちふしたりし悲歎なげきの足らざるをここにがんとすなるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
身をふるはして彼は涙に掻昏かきくれたり。母は居久いたたまらぬまでに惑へるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)