“寸分”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すんぶん94.9%
すんぶ5.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人垣を分けて飛込んだ平次も、自分の予想と寸分すんぶん違わぬ現場の様子に、物をも言わずに立ちすくみました。それは実に恐ろしい暗合です。
女はようやく首斬り台をさぐり当てて両の手をかける。唇がむずむずと動く。最前さいぜん男の子にダッドレーの紋章を説明した時と寸分すんぶんたがわぬ。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
総監は悪夢にうなされた気持で、余りにもよく出来た、自分と寸分すんぶ違わぬ生人形に見入った。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
冬といへば精密機械気先きさきにもリングの寸分すんぶひた感じつつ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)