“河上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわかみ36.4%
かはかみ18.2%
かじやう9.1%
かじょう9.1%
かじよう9.1%
かはのへ9.1%
かみ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
須佐之男命すさのおのみことは、大空から追いおろされて、出雲いずもの国の、かわ河上かわかみの、鳥髪とりかみというところへおくだりになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
河上かはかみ根白ねじろ高萱たかがやあやにあやにさ寝さ寝てこそことにしか」(三四九七)というのがあって参考になる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
司馬穰苴しばじやうしよ田完でんくわん(一)苗裔べうえいなりせい景公けいこうときしん(二)けんち、しかうしてえん(三)河上かじやうをかし、せい敗績はいせきせり。景公けいこうこれうれふ。
これより先わが身なほ里昂リオン正金しょうきん銀行に勤務中一日公用にてソオン河上かじょう客桟きゃくさん嘲風姉崎ちょうふうあねざき博士を訪ひし事ありしがその折上田先生の伊太利亜イタリアより巴里にきたられしことを聞知りぬ。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
すると上奏に及んだものがある、これはいくさを動かさるるまでもない、一人いちにんの将を河上かじようつかはして、賊のかたに向つて孝経こうきようを読せられた事ならば、賊はおのづから消滅せん、は好いぢやないか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それと同じやうな位置の十市皇女といふ方は、自分の夫である所の弘文天皇崩御の後に、伊勢斎宮に参られる、その途で名高い「河上かはのへの五百箇磐群」の歌が——御自分の作ではないが——出来ます。
真間・蘆屋の昔がたり (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
河上かみの方から出てきた船は、下流しもつくだの方まで流してゆく。下流の方から出てきた船は竹屋を越えて綾瀬の方まで涼風におしおくられてゆく。そして夕暗といっしょに両方がまたぎよせてくる。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)