“正金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうきん81.8%
しやうきん9.1%
なま9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まぎれもない正金しょうきんである。五十両の金は、妻の血の結晶のように彼には見えた。熱いものがとめなくその眼からあふれた。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
根岸氏は正金しやうきん銀行支店の中井某氏が、以前豆腐の製造機械を取寄せて、豆腐を拵へにかゝつたことがあつた。
「てめえも見せろ、正金なまで十両、あるか」
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)