“かじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下情26.7%
箇条26.7%
個条10.0%
火定10.0%
架上6.7%
花城6.7%
嘉祥3.3%
河上3.3%
過冗3.3%
過剰3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば今日の男女に喜ばるべき通俗小説をものせんとせば、筆をるに先んじてまづ今日の下情かじょうに通暁せざるべからざるなり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
そのばんねに行くまえ、わたしたちはあしたこの有名な先生にたずねようと思っている質問しつもん箇条かじょう相談そうだんした。
単に薪水しんすい食料しょくりょうを求むるの便宜べんぎを得んとするに過ぎざりしは、その要求ようきゅう個条かじょうを見るも明白めいはくにして、その後タオンセント・ハリスが全権ぜんけんを帯びて来るに及び、始めて通商条約つうしょうじょうやくを結び
しかし沙門しゃもんの人だけに、武士の列には並ばず、本堂の御厨子みずしの前に、しとみの格子戸やたきぎを積んで、仏者らしい火定かじょうのかたちをとって死んだ。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
他のものはこれを護衛ごえいして、左門洞にひきあげた、しかし道は平坦へいたんではない、たんかは動揺どうようした、そのたびに架上かじょうのドノバンは、悲痛ひつう呻吟しんぎんをもらした、このうめきをきく富士男の心は
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
私たちはそのよこを通って川の岸まで行ったのです。草の生えた石垣いしがきの下、さっきの救助区域の赤い旗の下にはいかだもちょうど来ていました。花城かじょう花巻はなまき生徒せいとがたくさんおよいでおりました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
死は生によって来る 今からおよそ千三百余年前に、支那しな嘉祥かじょう大師というたいへん有名な方がありました。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
これより先わが身なほ里昂リオン正金しょうきん銀行に勤務中一日公用にてソオン河上かじょう客桟きゃくさん嘲風姉崎ちょうふうあねざき博士を訪ひし事ありしがその折上田先生の伊太利亜イタリアより巴里にきたられしことを聞知りぬ。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
あの空想の過冗かじょうなインド人の性質は、依然として劇に向かない。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
自意識過剰かじょうで、あんな君、逃避的とうひてきな態度ばかりっていたら、力ある文化の芽は新鮮な若葉をももたらさず、来るべき新時代の雄渾ゆうこんな精神の輝やかしき象徴たり得ずして
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)