架上かじょう)” の例文
夜、二畳の炬燵こたつに入って、架上かじょうの一冊をいたら、「多情多恨たじょうたこん」であった。器械的きかいてきページひるがえして居ると、ついつり込まれて読み入った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
他のものはこれを護衛ごえいして、左門洞にひきあげた、しかし道は平坦へいたんではない、たんかは動揺どうようした、そのたびに架上かじょうのドノバンは、悲痛ひつう呻吟しんぎんをもらした、このうめきをきく富士男の心は
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)