“秉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
88.2%
へい11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然りとすれば一たび筆を通俗の小説にらんとするもの、淫事を他にしてまた何をか描かんや。『源氏物語』は我国淫本の権輿けんよなり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
一天のかげは、寒く、こころをつて、歎きのしぐさを強ひる。——わたしはその群る虫に、その虫の歌に、汎としてき流れるサモス派の船である。…
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
始めのうち取ったのでへいさんに笑われたのである、この長い土筆は帰りがけに急いで取ったので、まだそこにはいくらでも残って居た、この土筆は少し延び過ぎて居る
病牀苦語 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
昨日はへい(河東)さんの番でありまして、少し悪く御座いました、昨晩はサッパリと寝ませんで、今日も良くありませんゆえ、また朝から秉さんにきておもらいしたでしたが
竹乃里人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)