河上かわかみ)” の例文
須佐之男命すさのおのみことは、大空から追いおろされて、出雲いずもの国の、かわ河上かわかみの、鳥髪とりかみというところへおくだりになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
たとえば久原くはらに比ぶれば渋沢しぶさわは貧乏人であり、渋沢に比ぶれば河上かわかみは貧乏人であるというの類である。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
が、彼等はもうその時には、流れを飛び越えるのにも飽きたと見えて、また何か新しい力競ちからくらべを試むべく、面白そうに笑い興じながら、河上かわかみの方へ急ぐ所であった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
また鳥取ととり河上かわかみの宮においでになつて大刀一千ふりをお作りになつて、これを石上いそのかみ神宮じんぐうにおおさめなさいました。そこでその宮においでになつて河上部をお定めになりました。
それではいよいよ、天安河あめのやすのかわ河上かわかみの、あめ岩屋いわやにおります尾羽張神おはばりのかみか、それでなければ、その神の子の建御雷神たけみかずちのかみか、二人のうちどちらかをおつかわしになるほかはございません。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)