“孝経”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうきょう90.9%
こうきよう9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「寺子屋で孝経こうきょうの話でもするような、そんなやぼなことを云うのはよそうじゃないか、それとも、——今夜はその手ではぐらかそうというつもりか」
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
益々力を入れて八歳の時には弘道館述義と、詩経しきょうの一部と、易経えききょうの一部を教えて下すったものであるが、孝経こうきょうは、どうしたものか教えて下さらなかった。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
すると上奏に及んだものがある、これはいくさを動かさるるまでもない、一人いちにんの将を河上かじようつかはして、賊のかたに向つて孝経こうきようを読せられた事ならば、賊はおのづから消滅せん、は好いぢやないか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)