“螺手”の読み方と例文
読み方割合
らしゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船田ノ入道はまっさきに登って行って一引両ののぼりを立て、また螺手らしゅに命じて貝を吹かせた。つづいては堀口、世良田、里見などの一族。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬場民部が合図の声を放つのと同時に、望楼の三面に向って立っていた三名の螺手らしゅも、貝口を唇にあてると、満身の息をこめて吹き鳴らした。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
螺手らしゅを呼んで、彼は貝をふかせた。陣々大小の将士はそれによってたちまち彼の前に集合した。すなわち陸遜は軍令だんに立って諸大将に大号令を下した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)