“巷路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうじ71.4%
かうぢ14.3%
こうろ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遼陽占領! 遼陽占領! その声はどんなに暗い汚ない巷路こうじにも、どんな深い山奥のあばら家にも、どんなあら海の中の一孤島にも聞こえた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
とある道の角に、三十ぐらゐいやしい女が、色のめた赤い腰巻をまくつて、男と立つて話をしてた。其処そこに細い巷路かうぢがあつた。洗濯物が一面に干してあつた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
もう一つの理由はトンネル横町と呼ばれる変った巷路こうろを通りいためでもある。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)