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ふなゆうれい
語句 | 割合 |
船幽霊 | 66.7% |
船幽靈 | 11.1% |
海鬼 | 11.1% |
舟幽霊 | 11.1% |
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海に
船幽霊のあるように、
広野の古戦場にも、また時として、
武者幽霊のまぼろしが、
野末を夜もすがらかけめぐって、草木も
霊あるもののごとく、
鬼哭啾々のそよぎをなし
と
答へて、
彼が『うむ、いよ/\
違ない、
船幽靈メー。』と
單獨でぐと/\
何事をか
言つて
居るのを
聽き
流しながら、
猶よく
其海上を
見渡すと、
今眼に
見ゆる
三個の
燈光は
現世に
存在得べからざる
海魔とか
船幽靈とかよりは
百倍も
千倍も
恐怖るべき
或者の
仕業で、
何か
企圖つる
所があつて、
我が
弦月丸を
彼處の
海上へ
誘引き
寄せやうとしたのではあるまいか
待て待て、
崎の
浜の
鍛冶屋の
婆じゃの、
海鬼じゃの、七人
御崎じゃの、それから皆がよく云う、
弘法大師の
石芋じゃの云う物は、皆
仮作じゃが、
真箇の神様は在るぞ
その他、俗にいわゆる
舟幽霊、ウブメの幽霊、
雪隠のバケモノ等あり。