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船幽霊
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ふなゆうれい
ふりがな文庫
“
船幽霊
(
ふなゆうれい
)” の例文
旧字:
船幽靈
そんな、荒浪だの、恐しいあやかし火とやらだの、黒坊主だの、
船幽霊
(
ふなゆうれい
)
だのの中で、内の人は海から見りゃ
木
(
こ
)
の葉のような板一枚に乗っていてさ
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
海に
船幽霊
(
ふなゆうれい
)
のあるように、
広野
(
こうや
)
の古戦場にも、また時として、
武者幽霊
(
むしゃゆうれい
)
のまぼろしが、
野末
(
のずえ
)
を夜もすがらかけめぐって、草木も
霊
(
れい
)
あるもののごとく、
鬼哭啾々
(
きこくしゅうしゅう
)
のそよぎをなし
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あ、
船幽霊
(
ふなゆうれい
)
だ!」と、
叫
(
さけ
)
ぶと、ぎょっとしました。
海のまぼろし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
万屋
船幽霊
(
ふなゆうれい
)
が、
柄杓
(
ひしゃく
)
を貸せといった手つきだな。——底ぬけと云うは、これからはじまった事かも知れない。……商売だからいくらでも売りはするが。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
南は
暖
(
あたたか
)
に、北は寒く、
一条路
(
ひとすじみち
)
にも
蔭日向
(
かげひなた
)
で、房州も
西向
(
にしむき
)
の、
館山
(
たてやま
)
北条とは事かわり、その裏側なる前原、
鴨川
(
かもがわ
)
、古川、
白子
(
しらこ
)
、
忽戸
(
ごっと
)
など、
就中
(
なかんずく
)
、
船幽霊
(
ふなゆうれい
)
の千倉が沖、江見和田などの海岸は
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
船幽霊
(
ふなゆうれい
)
のような、
蒼
(
あお
)
しょびれた男である。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
小父
(
おじ
)
さん、
船幽霊
(
ふなゆうれい
)
は出ないこと。」
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“船幽霊”の解説
船幽霊、舟幽霊(ふなゆうれい)は、日本全国各地に伝わる海上の幽霊が怨霊となったもの。江戸時代の怪談、随筆、近代の民俗資料などに多く見られる。山口県や佐賀県ではアヤカシと呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
幽
常用漢字
中学
部首:⼳
9画
霊
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
“船幽”で始まる語句
船幽靈