“野末”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のずえ65.2%
のずゑ30.4%
のづゑ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は部落の裏を巧みに縫って、やがて一本の街道を早足で横切ると、あとはいちめんな野路のじだった。それも尽きて、野末のずえの山を見ると
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
唯その人を命として、おのれも有らず、家も有らず、何処いづこ野末のずゑにも相従あひしたがはんと誓へるかの娘の、つひに利の為に志を移さざるを得べきか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あゝ斯かる身は枯れても折れても野末のづゑ朽木くちきもとより物の數ならず。只〻金枝玉葉きんしぎよくえふの御身として、定めなき世の波風なみかぜたゞよひ給ふこと、御痛はしう存じ候
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)