“恠異”の読み方と例文
読み方割合
かいい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狐狸こり妖異よういや、鳥のつらをした異形の鬼魅きみ、そのほか外道げどう頭とか、青女あおおんなとか、そういった怪物あやしものが横行濶歩する天狗魔道界の全盛時代で、極端に冥罰めいばつ恠異かいいを恐れたので
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
金鍬かなぐわを担いで谷窪へ降りて行くと、誰がやったのか田も畑も一夜のうちに綺麗に除草され、南さがりの段畑だんばたには、秋蒔あきまきの麦までおろしてあるという恠異かいいに遭遇することになった。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)