気違きちがひ)” の例文
旧字:氣違
首領が気違きちがひになつたり、金の猫が生きあがつて逃げだしたりしたので、まだ/\ふしぎなことが起りさうな気持がして、彼等はすぐにピチ公の言葉に賛成しました。
金の猫の鬼 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
りませう。誰がこんな気違きちがひにはすつたのです。私気が違つてゐるなら、今朝から変に成つたので御座いますよ。お宅にあがつて気が違つたのですから、元の正気になほしてお還し下さいまし
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
気違きちがひを月のさそへばたちまちに 桃青
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
手下の者たちがぐづ/\してるので、首領はほんとに気違きちがひのやうになつて、怒鳴りたてました。
金の猫の鬼 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
首領かしら気違きちがひになるし、金の猫は逃げだす。これからどんなことがおこるか分つたもんぢやない。これはきつと、何かのたたりだ。それとも、海の神が怒つたのかな。早く逃げよう。
金の猫の鬼 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)