“嫁付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたづ66.7%
かしづ11.1%
かたづい11.1%
とつ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実はわたくしは三年跡粥河圖書方へ余儀ない縁合えんあい嫁付かたづきまして何不足ない身の上で、昨年九月あたりから、夫は鎌倉道の竹ヶ崎の南山と申す所へ田地と山を買い
家を治めて居りました処が、夭死わかじにを致しましたけれども、田舎は堅いから娘を嫁付かしづけますと盆暮にはきっと参りますが、此方こちらでは女房が死んでからは少しも音信おとづれをしない、けれども
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さむれえへ喧嘩を吹ッ掛けるなんてえ気違きちげえじみてるが、これもみんなお前のためだ、この嬢さんは他に何んとか云ッたっけ、そう/\紀伊國屋という滅法に立派なうち嫁付かたづいたのだが
この上は父のはからひに任せて、我はいづれにもあれ、外へは嫁付とつかず、一生独身にてくらし身を清らにさへ持ちたらましかばとそれのみ心に念じ居たり。
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)