“かたづい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嫁付16.7%
整頓16.7%
方付16.7%
片付16.7%
片附16.7%
結了16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さむれえへ喧嘩を吹ッ掛けるなんてえ気違きちげえじみてるが、これもみんなお前のためだ、この嬢さんは他に何んとか云ッたっけ、そう/\紀伊國屋という滅法に立派なうち嫁付かたづいたのだが
居室へやかへつてると、ちやんと整頓かたづいる。とき書物しよもつやら反古ほごやら亂雜らんざつきはまつてたのが、もの各々おの/\ところしづかにぼくまつる。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
しかのみならずどの室にも荷物がほうり込んであってまるで類焼後の立退場のようだ。ただ我輩の陣取るべき二階の一間だけが少しく方付かたづいてオラレブルになっている。以前の部屋よりも奇麗きれいだ。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
西南の戦争も片付かたづいて後、世の中は静になって、人間がかえって無事に苦しむとうとき、私が不図ふと思付おもいついて、れは国会論を論じたら天下に応ずる者もあろう、随分ずいぶん面白かろうとおもっ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
生れは越後のかなり良い処で片附かたづいてからの不幸つづきで、こんな淋しい村に、頼りない生活をして居るのだと云う事をきいて居るので、その荒びた声にも日にやけた頸筋のあたりにも、どことなし
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ヘイ水揚ものも御座りましたが夫も大略あらかた結了かたづいて少のひまを得ましたより參りしわけも外ならず時も彌生やよひの好時節上野隅田すみだの花も咲出さきいで何處も彼所もにぎはふゆゑ貧富ひんぷを問ず己が隨意まゝ割籠わりごを造り酒器さゝへ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)