“方付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたづ75.0%
かたづい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女の方へ脱線ばかりすると方付かたづかぬから、また蛇の方へ懸るとしよう。まず蛇の魅力の豪い奴から始める。
温健の好人物と云ふ事で、其方そのほうはすぐ方付かたづいて仕舞つた。不幸にしてだれも令嬢の父母を知らなかつた。けれども、物堅ものがたい地味なひとだと云ふ丈は、ちゝ三人さんにんの前で保証した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかのみならずどの室にも荷物がほうり込んであってまるで類焼後の立退場のようだ。ただ我輩の陣取るべき二階の一間だけが少しく方付かたづいてオラレブルになっている。以前の部屋よりも奇麗きれいだ。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)