“半狂人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんきちがい60.0%
はんきちがひ20.0%
セミ・マドネス20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半狂人はんきちがいのように怒っていた城太郎がそう呟いたが、お通は胡桃の木から顔を離そうとしなかった。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何しろお鈴坊が嫁に行くとなると、牛込から小石川かけての若い男は皆んな半狂人はんきちがひだ。おどかしの手紙をはふり込む奴がある。石を抛る奴がある。火をつける奴だつて出ないとも限りません。
「それくらいですめば結構ですが、あいつは軍に腹をたてて半狂人セミ・マドネスみたいになっているから、用心なさらないとうるさいですよ。ときに俘虜名簿はどうしました」
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)